このごろ同僚と飲みに行くと、必ずといっていいほど髪の話しになる。自分は別に薄いほうでもないんだけど、その同僚がかなりの薄毛で、本人は深刻に悩んでいるらしい。なにしろ、まだ四十代だ。まかり間違っても「ハゲ」などと呼ばれたくはない、らしい。それはそうだろうと思うが、自分は薄くもないのでケアなどについてもよく知らないし、もっぱら聞き役に徹することになる。なのでこの話題がでると内心「なんだかなぁ」と思ってしまうわけだ。
それでも同僚は真剣なので、一通り話は聞いていた。そしてつい最近のこと、やはりその同僚と飲んでいると彼が言い出した。「いやー、いいシャンプー見つけて、だいぶ抜け毛が改善されたよ」だ、そうだ。そんなものでどうにかなるんなら、早く探せばよかったのに、という言葉はしまっておいた。

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